小児科

桜木近くの小児科

小児科では、お子さまの健康に関するさまざまなご相談に応じています。乳幼児健診(当院かかりつけのみ)、育児相談、予防接種、急性・慢性疾患の治療なども対象です。
お子さまの成長と発達をサポートするために、保護者の方々と協力していきます。適宜、お子さまの成長と発達段階に合わせた適切なアドバイスと発達相談にも対応します。
臨時受診は基本的にはかかりつけの患者さんを優先いたしますのでご了承ください。

小児科のよくある病気

お子さまに起こりやすい症状

  • 発熱
  • 鼻水
  • のどの痛み
  • 頭痛
  • ひきつけ(痙攣)
  • 腹痛
  • 下痢
  • 嘔吐
  • 発疹
  • 湿疹
  • 肌が赤くなる
  • 顔色が悪い
  • 食欲がない
  • 元気がない
  • 呼吸が苦しそう

など

腹痛

お子さまの腹痛の多くは、急性胃腸炎や便秘などの軽症によるものですが、虫垂炎、腸重積、ヘルニア嵌頓、精巣捻転などの緊急治療を要する病気が混在している場合もあります。以下の場合は、できるだけ早く当院へご相談ください。

  • 発熱している
  • 嘔吐が見られる
  • ぐったりしている
  • 腹部を触ると硬く腫れている
  • お子さまの腹部を押すと痛がる
  • 睾丸が赤く腫れている
  • 鼠径部(太もものつけ根の部分)が腫れている
  • 痛みが強くなっている
  • 便に血が混じっている

嘔吐

お子さまが嘔吐する原因は多くあります。激しく咳き込んだり、激しく泣いたりした後にも嘔吐することがあります。
嘔吐後、お子さまの状態に異常がなければ、すぐに受診する必要はありませんが、その後も様子を見ることが大切です。
嘔吐後、次のような症状が見られる場合は早めに当院へご相談ください。

  • 水分補給ができない場合
  • 意識がもうろうとしている場合

下痢

一般的に乳幼児のお子さまは下痢をしやすいですが、母乳や粉ミルクをいつも通り飲んでおり、健康状態も良好であれば、様子を見るだけで大丈夫です。
ただし、水分を十分に摂っていない、元気がない、尿の量がいつもより少ないなどの場合は、脱水症状を起こしている可能性があります。
特に乳幼児期は脱水症状を起こすと悪化しやすいので、以下の症状が見られる場合は、早めに当院へご相談ください。

  • 排尿量が少なくなった
  • 尿の色が濃くなった
  • 口の中や舌が乾いている

咳・息苦しさ

喘息性気管支炎や肺炎などの病気で、お子さまが息苦しさを訴えることがあります。
お子さまは息切れなどをうまく表現できないため、次のような様子が見られる場合は早めに当院へご相談ください。

  • 顔色が悪い
  • お子さまの呼吸が速すぎる、呼吸回数が多い
  • 呼吸するたびに「ゼーゼー」や「ヒューヒュー」といった異常な音がする
  • 息を吸うと、のどの下と肋骨の間がへこむ(陥没呼吸)
  • 息を吸うたびに鼻の穴が広がる(鼻翼呼吸)
  • 横になると苦しくて呼吸できず、座った姿勢で呼吸する(起坐呼吸)
  • 話しているだけでも息切れがする

息切れ

小児喘息

小児喘息は、気管支が狭くなることでゼーゼー、ヒューヒューという呼吸音がする喘鳴や咳、痰、呼吸困難などを繰り返す病気です。アレルギーによって気道が過敏になることが原因と考えられています。
風邪や気候・季節の変わり目などに悪化する特徴があります。

アレルギー

アレルギー症状には、咳、鼻水や鼻づまり、湿疹、目のかゆみ、皮膚のかゆみなどがあります。
アレルギー疾患には、アレルギー性鼻炎・副鼻腔炎、アレルギー性結膜炎、(気管支)喘息、花粉症、じんましん、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、アナフィラキシーなどがあります。
これらのアレルギー症状の中でも、アナフィラキシーは急速に悪化する可能性があるため、特に注意が必要です。口やお腹の不快感に続いて、急に皮膚に広がる赤いみみず腫れのような発疹が出た場合には、緊急治療が必要な場合があります。
当院では、上記のような緊急のアレルギー症状も含め、あらゆるアレルギー性疾患に対応しています。
アレルギー症状でお困りの方は、ぜひ一度ご相談ください。

発熱

お子さまが受診される際に多い症状が発熱です。
ほとんどの場合は軽症ですが、次のような場合は早めに当院へご相談ください。

  • 6ヶ月未満のお子さまに38.0℃以上の発熱がある
  • お子さまの泣き方が激しい
  • 十分な水分を摂取していない
  • 食事を摂らない
  • 半日以上排尿していない
  • 痙攣が見られる
  • 元気がなくぐったりしている。顔色が悪い
  • 息苦しそうにしている。肩で息をしている
  • 呼びかけにあまり反応しない
  • 意識がはっきりしていない
  • 嘔吐
  • 頭痛

など

お子さまに上記の症状がなくても、3日以上熱が続く場合は、早めに当院へご相談ください。

発熱外来

夜尿症(おねしょ)

5歳を過ぎてもおねしょ(夜尿)が改善しない状態を夜尿症と言います。膀胱容量が小さい「膀胱型」、夜間に多量の尿が出る「多尿型」、この2つが合併した「混合型」の3つのタイプがあります。
また、夜尿症は別の病気の症状である場合もありますし、宿泊を伴う行事などで悩みの種となることもあります。
しかし、ほとんどの夜尿症は、お子さまの成長とともに改善します。10歳前後のお子さまでは、夜尿症の罹患率は5~7%にまで減少します。
治療法には、水分補給と食事の見直し、投薬、アラーム療法などがあります。ご家庭での適切なケアは、治療効果を高めます。お子さまの夜尿症についてご心配などがあれば、お気軽に当院へご相談ください。

尿路感染症

尿路感染症の基本的な3つの形態は、腎盂腎炎、膀胱炎、無症候性細菌尿です。
膀胱炎だけで発熱が起こることはなく、発熱は感染が腎臓に達したことを示しています。腎盂腎炎の症状としては、高熱、腹痛、吐き気、嘔吐、倦怠感などがあります。新生児や乳児の場合は、黄疸、ミルクの飲みが悪い、体重減少なども診断のきっかけとなります。
細菌感染が腎臓自体に起こると、腎瘢痕と呼ばれる腎臓の障害を引き起こすことがあり、これも問題となります。早期の診断と治療が重要です。
膀胱炎では、頻尿、排尿時の痛み、排尿困難などの症状が見られます。発熱はなく、腎臓の損傷も起こりません。
無症候性細菌尿は、ほとんどの場合、女の子に見られます。感染の症状がないにもかかわらず、尿から細菌や白血球が検出されます。腎臓の損傷は引き起こしませんが、妊娠中の方は、放置すると症候性の尿路感染症に繋がる場合があります。
亀頭包皮炎は、男の子の陰茎とそれを覆う包皮の間で起こる細菌感染症です。発熱はなく、赤みや腫れを引き起こし、痛みを伴うこともあります。

頻尿・夜間頻尿

頭痛

頭痛は成人だけの病気ではなく、お子さまが頭痛を訴えることも珍しくありません。特に近年は生活様式の変化により慢性的な頭痛を訴えるお子さまが増加傾向にあります。
頭痛は、脳や体に病気がないのに慢性的に起こる「一次性頭痛」と、風邪や副鼻腔炎、頭部外傷などの病気が原因で起こる「二次性頭痛」に分けられます。お子さまの場合は、片頭痛と緊張型頭痛など、一次性頭痛に分類されるものが大半です。また、片頭痛と緊張型頭痛を併せ持つお子さまも多いとされています。
ストレスの多い現代社会では、緊張型頭痛に毎日悩まされる中学生も増えています。

乳児湿疹

母乳やミルクを飲んでいる乳児期のお子さまの皮膚に起こる、赤みや乾燥などの肌トラブルを総称して「乳児湿疹」と言います。乳児湿疹は、食べ物や繊維によって肌が刺激を受けやすい顔、特に口の周りやあごに現れやすいとされます。また、皮脂が大量に分泌される頭部や、暑さで汗がたまりやすい首、手首、足首にも現れます。
生後6ヶ月を過ぎると皮脂の分泌は減少しますが、赤ちゃんの肌には水分の蒸発を予防するものが何もないため、肌は乾燥します。長期間の乾燥は肌のバリア機能の低下にも繋がり、湿疹の原因にもなります。

乳幼児健診

千葉市では生後2ヶ月~1歳のお誕生日の前日までに2回無料で健康診査を受けることができます。生後4ヶ月半頃にBCG接種を兼ねた集団検診がありますので、BCG接種の時期を考慮して、2~3ヶ月、6~7ヶ月、10~11ヶ月の健診をお勧めします。無料券は2回分なので、1回分が足りなくなりますが、足りない分は自費で受けるか、特に心配なことがなければ、2.5ヶ月と8ヶ月など、間隔をあけて受けることも良いでしょう。

乳幼児健診を受ける目的

  • お子さまの成長・発達の遅れや病気など、日常生活では気づきにくい問題の早期発見を目指す
  • 予防接種の状況を確認し、病気を予防する
  • 離乳食の与え方や睡眠のとり方など、生活習慣を見直す

乳幼児健診の持ち物

  • 母子健康手帳
  • 健康保険証
  • 乳児医療証
  • 乳児健康診断
  • 受診票

乳幼児健診の流れ

1ご予約

ご希望の時間をご予約ください。ご予約は、webまたはお電話にて承ります。

2ご予約当日(受付)

必要な持ち物をあらかじめご確認の上、ご予約の時間通りにご来院ください。

3問診・身体測定

お子さまの身長、体重、胸囲、頭囲などを計測します。

4健康診断

お子さまの成長・発育状況、健康状態などに問題がないか確認します。

5育児相談

離乳食、スキンケアなどの生活習慣や予防接種スケジュールなど、育児に関するご相談にお答えします。

6健診終了

受付にて母子健康手帳、保険証、乳幼児医療証、診察券をお返しします。また、次回の健診や予防接種の予約も受付にてお受けしますので、ご希望の場合はお申し出ください。

お子さまの成長と発育について

乳幼児期は、成長・発達に個人差が大きい時期です。
同じ時期に生まれたお子さまと比べてしまい、不安になることも多いと思いますが、出生時の体重、身長、性別、食べる量、睡眠時間など、お子さまによってさまざまです。
お子さまの成長発達を確認するためには乳幼児健診が欠かせません。
ご心配などがあれば、何でもお気軽にご相談ください。